CWS 空間戦略研究会

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人々が働き、そして快適に生活をするための空間づくりの研究会です。


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3Dオーディオ体験会

2017年2月22日(水曜日)18:30〜20:00
場所:毎日放送(大阪市北区茶屋町)


今回、協業工房空間戦略研究会のメンバーは日頃協業倶楽部など協業工房のイベントへ頻繁に参加される方々数名と一緒に大阪梅田茶屋町にある毎日放送さんへ訪問してきました。
その訪問目的は「世界でも最も高度な3Dオーディオ」を体験すること。
3Dオーディオといえば映画館のサウンドを思い浮かべる人が多いことでしょう。
ある時は前面から、またある時は後ろから、またある時は頭上から降ってくるように周囲から寄せてくるサウンドはリアルで迫力のある臨場感を演出してくれます。
実はこの3Dサウンドを長年研究してきた技術者が大阪の毎日放送にいます。
技術局先進音声担当の入交英雄さんです。

この入交さんは米国のドルビー社、日本のNHKと並ぶ立体音響の世界トップ3の一人と言われるこの分野の権威です。
今回は入交さんが収録した音源を最新の技術で入交さんと総務部の馬場副部長の案内で聴くという機会をいただきました。


毎日放送の入交さん


客席をスピーカーが取り囲む

実験に使われている毎日放送のオフィスにはスチール製のフレームやスピーカー用ポールに取り付けられた28個のスピーカーが中央の客席を取り囲むように設置されていました。
この日に使用されたスピーカーはこのうちの11個。
客席の前方にセットされていたコンピュータを始めとする再生装置が独特のムードを醸し出していました。

まず最初に今年1月8日(日曜日)に放送されたMBSマンスリーレポートでの入交さんの活動をビデオで鑑賞。
イギリスの著名なバイオリニスト”ヴァスコ・ヴァッシレス”の演奏を収録した時の映像や関西大学博物館で行われた蓄音機から流れるSPレコードの音の収録風景などが紹介されました。
とりわけ蓄音機の収録について関西大学教授の三浦文夫先生がコメントした「蓄音機というのは物理的な特性は良くないが、臨場感や力強さが建物の響きと合わさって再現できるということは、音を聴くということとは別次元だ。」という意味合いの発言は3Dオーディをの本質を突いていました。

ビデオの後、実際に様々な音を体験することができました。
教会で演奏されるビオラの音。
いずみホールで収録された関西フィルハーモニーによる冨田勲の幻想交響絵巻「源氏物語」の一部。
大阪城ホールで毎年開催されている「サントリー1万人の第九」の一部。
ライブハウスでの演奏。
八ヶ岳の麓に流れるチャイムの音。
大台ケ原の自然の囁き。
雨音。
などなど。
圧巻は昨年の高校野球春の大会の決勝戦「智辯学園vs高松商業」のクライマックス。智辯学園が優勝を決めたその瞬間の甲子園の大歓声は目をつむるとまるで甲子園に居るような臨場感で度肝を抜かれました。

現在この凄い技術をどのように活かすのか。
それが最大のテーマということです。
テレビは今ハイビジョンから4Kとなりつつあり、さらに8Kの世界がすぐそこまで来ています。

圧倒的な情報量の映像に対して音がどのように追従し、あるいはリードするのか。
入交さんをはじめ毎日放送の皆さんの挑戦は続きます。

協業工房もこのような最先端の「音の技術」を結びつけた文化、ビジネス、医療、学術などでの活用に関する可能性を考えていきたいと思っています。


音のコンソール