EVENT REPORT

協業展・白磁展 2017 (3)

開幕前日

6月8日(木曜日)。
ギャラリー開幕前日。
展示される作品が持ち込まれ設営が始まったのは午前10:00頃。
今回の出展に協力してくださった写真家の作品、書家の作品、切り絵作家の作品は順調に設置。もちろん白磁展の陶器類の搬入設置も順調でした。

問題はオブジェの設置。
予想通りというか予想外というか、多くの困難が立ちはだかったのです。

多面体オブジェは互いの面の取付方法を予め検討していたのですが形状を整えながら強度のある接着をするのに難航。
ステープラーと樹脂接着剤で面を繋げていくのですが接着面が互いの重量で引き剥がされ、接着剤が固化するまでの時間の経過とともに隙間が開いてきたり、形状が崩れるなど数人でかかってなんとか組み立てを進行するという困難さ。
最も難しいのは多面体の最終形状が球状をしているため、その裾部分、つまり床に置かれる部分の絞込形状が安定さを困難に。
中に入って作業する人はどうやって出るのかとか、中の補強はどうするのか、など困難さが増しましていきます。
なんとか組み上がり床設置部分にLEDがセットされ、多面体を中から照らしアート作品として完成したのは午後9時前でした。
完成した多面体ドームを囲み、一同「お疲れ様!」。
疲れた表情を忍ばせて、なんとかにこやかに作業終了が宣言されましたが、翌朝まさかの悲劇が起こっていようかとはこの時点では誰も予想できませんでした。





接着剤をポリゴンの隙間に詰める松尾さん。

LEDをセットしてまもなく完成

モビールを吊るす材料「杉箸の原材料」。なんと吉野杉です。
モビールの部品への着色。色は数種類用意されました。
吊り糸はナイロンでしたが最上部だけはスチールワイヤー。

さて、もう一方のモビールは天井から吊るす案が開催の前週に無理と判断され、その代わりに撮影用のポールを使って吊るされることになりました。
それでも天井近くの高さまで伸ばされたポールにモビールを吊るすわけですから作業は容易ではありません。
またモビールは部品点数が膨大で1つのモビールに対して数百の部品が組み合わされて吊られることになります。
複雑で扱いが難しいのがモビールです。
当初モビールの重量はパーツの積算だけで5kg程度と考えられており、
「軽いな〜」
と思われていました。
確かに計算上は5kgですが、実際はそうではありませんでした。
つまり楽観的過ぎの大ハズレ。
実際のモビールは木のバーを介して数多く天秤状に吊るされているためにテコの原理も働き相当な重量になりました。
最も上部にある主軸になるバーは重みに耐えられず弓のように撓ったため、3本抱き合わせで強度を確保。
吊るすワイヤーもそこだけナイロン製を使わず、スチールワイヤーを用いました。
設置で困難を極めたのはワイヤーの縺れ。
その長さと重さ。
そしてパーツの数が錯綜し、丁寧に扱ったつもりでも吊りワイヤーが絡まり、それを解くのに苦戦を繰り返します。
しかもポールも立ててから吊るすのは無理。
作業できません。
なんといっても床面からのポールの高さは8メートルほどにもなるため立ててしまっては吊るすために足場を組む必要を生じます。
従って、数人でポールを斜めにした状態で上部バーにモビールのワイヤーを固定。そして、これまた大人数でもビールが絡まないように注意を払いつつポールが倒れたり落下しないように気をつけながら立てていくという作業をしなければなりません。
これが緊張の一時です。
ポールを落として建物に損傷を与えてはいけないし、けが人を出してはもっといけない。
今回の展示会の準備作業としては最もテクニックと体力を要するものになったように思います。


モビールにナイロン糸を通す作業


メビック扇町のオフィスでは助っ人も参上


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